王子への引越し前日

引越しが明日に迫っている。
大宮からのブログ更新もこれが最後である。
明日の八時半から引越し作業開始で、午前中には作業完了予定。
午後にNTTのひとが光ファイバー回線の接続工事を行うことになっているので、そこで無事接続されれば明日以降は王子からのブログ更新となる。
不安の種は、接続工事である。
なんでそんなことを不安に思うのか訝る向きもあろうが、これは工事日決定までの経緯が経緯だけに仕方がない。
20日の金曜日に新居のインターネット関連の申し込みを済ませたのだが、22日の週に入ってからNTTの担当者とは何日にも渡って電話でやり取りしなければいけなかった。
「入居予定の部屋に、マンションの構造上の問題があって光ファイバー回線が通せない。」
というのである。
こちらは光ファイバー回線が通っているという前提で部屋の契約をしている。
同じマンションの2階には光ファイバー回線の利用者がいると聞き、内見の際には宅内にモジュラージャックが三箇所あるのも確認済み。
契約書には「Bフレッツ」の文字が躍っている。
そんなところに「光ファイバーはムリです(電話できるかも怪しい)」という連絡が入ったのだから、まさに「寝耳に水」としか言いようがない。
すぐさま不動産業者に連絡を取ったが何度電話しても繋がらず、やむを得ず高齢で電気関連の話は一切わからない(地上デジタル放送化のために旧来の受像機が使用不可能になることや新規のアンテナ敷設工事が必要になることなどをなかなか理解してくれない)と評判の大家さんに電話を掛ける。
と、こちらは「回線は通ったと聞いておりますが」との返事(意外と話はすんなり通じました)。
NTTの工事担当者は「回線設置不可」と言い、家主は「回線設置済み」と言う。
こちらは新居の契約にあたって不動産業者を「いかがわしい奴だ」と思わねばならぬ特段の根拠もなく契約書にも不備はなかったのだが、すわ賃貸詐欺かと焦った気持ちは(少々大げさではあるが)ご理解いただけよう。
NTTのオペレーターに不動産屋の電話番号を教えて直接やり取りをしてもらい、工事担当者が再度建物をチェックして「どうやら接続できそうです」との返事をもらったのがようやく27日の金曜日に入ってからであった。
ほっと胸を撫で下ろしはしたものの、依然として完全に不安が払拭されたわけではない。
この一件から、NTTの工事担当者の能力の低さは明らかである。
「そういや少し前にNTTで退職者の年金が減額されるとかされないとかいう話があったな」と余計なことまで想い出し、こんなところに不況と制度疲労の陰が落ちるものかと気鬱になる。
どんなにCSR(企業の社会的責任)だのメセナ(文化芸術活動に対しての企業支援)だのと耳障りのよい言葉を撒き散らしても、結局消費者の信頼を勝ち取るのは現場の人間である。
私が直接やり取りしたのはオペレーターの女性で、その女性も現場の状況を完全に理解しているわけではない。
それがわかっているからこちらも苛立ちをぶつけはしない。
その女性との電話の終わりは、「とにもかくにも、30日の接続工事の成功を祈るしかありませんね」というものであった。
私が聞きたかったのは「では当日は熟練したものを現場に送りまして、責任を持って接続工事をさせていただきます。余計なご心配をおかけして誠に申し訳ありませんでした」という言葉である。
まあ、過ぎた要求ですけど。
なんだか書いているうちに腹が立ってきてしまった。
そんなこんなで、30日にインターネットが使用可能になるかどうかちょっと心配ですが、なるようになるでしょう。
次回の更新は王子から。
飛鳥山公園の美しい紅葉を眺めながら、気持ちのよいエントリを書きますね。