2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

味付け

インターネットでレシピ見て 母の教えと比べてしまふ わたしの舌は 少し しょっぱい

仰向け

俺が魚だったら 死んだときの姿勢だな と 思いながら寝る奴もいるのだな

私の発見

私という表記を見るたびに、どうしてこんな書き方をするのだろうと疑問に思いながらずっと放置していた。 シャワーを浴びていたら突然わかったのでメモしておく。 これはつまり認識論だ。 私たちの身体は、感覚器官からの信号を通じて外界と接触している。感…

花豆

僕は花豆を殻ごと食べる 彼女は花豆を 殻を外して食べる 僕だって 残った殻は 食べられない セミの抜け殻色してる

君が代

民主主義国家・日本において、その主権は国民にある。 君が代は 千代に 八千代に と歌うことは 我々一人ひとりが主であるようなこの国土が いつまでも安寧でありますように と祈りを捧げること そんな詭弁はどうだろう。

フェアネス

人は必ず奪う。 命を奪い合った人々はフェアネスを産んだ。 人は必ず奪う。 それを「罪」と呼ぶのが宗教である。 人は必ず奪う。 我々に必要なのは、原罪ではなくフェアネスである。

個人主義の陥穽

衆寡敵せず。 己のみを臣下とする独裁に、 勝るところがあるとすれば速度のみ。 連帯の仕方は、本当に出尽くしたのか。

ミラーニューロン

わたしたちは人を殺すことができる。 保身と服従は、共感よりも強い。

敬意とは何か

・表に現れた1の背後に、99の捨てられた可能性を見ること。・間断なく点検されるべきもの。

柔らかな手つきで

「メタメタ」というエントリで、こんなことを書いた。 言葉じゃ伝わらないよね、って頷きあってる人々は、いったい何を共有してるんだろうな? 表現力不足、語彙の貧困、言語万能主義という空想上の敵に一緒になって立ち向かう一体感、切り捨てて回収して終…

フォークナー/八月の光

初フォークナー。「ああ、きっと読まなければいけない作家なんだろうな。」 初めてそう思ったのは、たしか野崎歓の「フランス文学の扉」を読みながらのことだった。残念ながら名前は忘れてしまったが、あるフランス人の作家がフォークナーを読んだことで小説…

二人のY/二人目

見たこともなければ会ったこともなく、けれど自分自身のある恐れをもっとも具体的に体現している人物として、心の中に隣人として留め置かれるような人がいる。 友人から話に聞いたY君は、まさにそんな人だ。 彼は小説家志望の大学生だった。すでに何本か小…