2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

震えるヴォイス

書くたびに前回書いたことを否定していたら、そのうち誰も読んでくれなくなっちゃうんじゃなかろうか。でもまあ、せっかくここまで書いてきたんだし、書かないわけにもいかない(ような気がする)ので、こそこそと書き進めていこうと思います。読む前に、眉…

逃れゆくヴォイス

諸悪の根源、という言い方はいかにも大げさだけれど、ケチの付き始めはやはり町田康の随筆の解釈にあったように思う。 「自主規制、自己検閲のメカニズムをたやすく内面化してしまうメディアや読者、そして表現者たる自分自身を笑い飛ばす」という狙いそのも…

霞むヴォイス

んー……なんだか、先週の自分とうまく繋がれなくなってしまった。 仕切り直し、かな。 ●Voiceをいきなり回顧してみる 内田先生のブログに初めて「ヴォイス」という単語が出てきたのは、詩人の銀色夏生さんについて書いた2005年11月26日付「そして僕は…

ヴォイス、どこにいる?

http://blog.tatsuru.com/2008/04/17_2149.php 内田先生がクリエイティブ・ライティングの第二回講義もアップしてくれた。17日(昨日)が二回目なのはわかっていたし、それに間に合うように二つ目の文章も書いた。だから、この授業に関して引き続き記事を書…

ヴォイスは彼方に

「コーヒーを淹れる前に」 薬缶のフタを取って蛇口をひねり、水を注ぐ。カップとサーバー、ドリッパーを温め、二杯分のコーヒーを淹れるだけの水の重みは左腕が覚えている。もう十分だろう。蛇口を閉じ、薬缶のフタを戻してガス台の上に置く。つまみを押しな…

れっつげっとヴォイス

http://blog.tatsuru.com/2008/04/10_1114.php 日々襟を正し、正座して読む内田先生のブログに「Voiceについて」という記事が掲載されていた。ヴォイスとは、書いた文章を添削する際に立ち上がる隔靴掻痒感であり、自らのヴォイスを見つけた暁には、書く文章…

ボイスボイスボイス

ということで、ついうっかり出来心で内田先生のブログに投稿してしまった課題文が コレ。 「電車に乗る」 ある朝通勤するために、と書いても通勤する事そのものには正社員だとか派遣社員、パートやフリーターなんていう雇用形態を限定する要素は一切ないと予…

「パフューム」観たよ(続きの続きで終わり)

●「愛と精神」はパリを席巻したけれど と、書き出そうとして正確を期し、検索したらいきなりつまずいてしまった。グルヌイユがバルディーニに弟子入りするきっかけになった香水「愛と精神(Love and Psyche)」の名前を、多くの人が「愛と精霊」と書いていたか…