2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ついったー始めました。

https://twitter.com/morinohito1978 今まで人のつぶやきを読んでばかりでしたが、自分でもつぶやいてみることにしました。 フォローする人なんているのかしら。

無名草子十ニ とりかへばや

十二 とりかへばや 又、「『とりかへばや』こそは〔言葉〕續きもわろく、物恐ろしくおびたゞしきけしたるもののさま、なかなかいとめづらしくこそ思ひよりためれ、思はずにあはれなる事どもぞあんめる。歌こそよけれ。四の君こそいみじけれ。あらまほしくよ…

無名草子十一 玉藻

十一 玉藻 又、「『玉藻』は如何に。」といふなれば、「さしてあはれなる事もいみじき事もなけれども、『親はありくとさいなめ』と、うち始めたる程、何となくいみじげにて、おくのたかき。物語にとりては、蓬の宮こそいとあはれなる人、後に尚侍(ないしの…

無名草子十 濱松中納言物語(現代語訳)

それから、「『みつの浜松(浜松中納言物語の異名)』は『寝覚』や『狭衣』ほど世間に知られてはおりませんが、言葉遣いを始めとして、何事も素晴らしく、しみじみとした情趣といい、哀しみといい、物語を作るのであれば、このように心引かれるものであって…

無名草子十 濱松中納言物語(原文)

又「『みつの濱松』こそ『寢覚』・『狭衣』ばかり世の覺えはなかめれど、言葉遣い有樣を始め、何事もめづらしく、あはれにも、いみじくも、すべて物語を作るとならば、かくこそ思ひよるべけれと覺ゆるものにて侍れ。すべて事の趣めづらしく、歌などもよく、…

無名草子九 夜半のねざめ(現代語訳)

九 夜半の寝覚 『夜半の寝覚』には取り立てて素晴らしい場面もなく、またさして見事と言える箇所もないのですけれど、最初から主人公である中の上ただ一人のことを書き、一心不乱に、しみじみと情趣豊かに心を込めて創作していた様子が目に浮かぶようで、趣…