二 月 「花・紅葉を弄び、月・雪に戲るゝにつけてもこの世は捨てがたきものなり。情なきをも、あるをも嫌わず、心なきをも、數ならぬをも分かぬは、かやうの道ばかりにこそ侍らめ。それにとりて夕月夜ほのかなるより有明の心細き、折も嫌わずところもわかぬ…
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