ついに購入

昨日はトラブル発生で授業なし。
ぽっかり空いてしまった一日は、本と共にすごす。
溜まった本は山ほどあれど、今そばにあるのは内田先生の『私家版・ユダヤ人論』(ユダヤ文化論でした!失礼しました)。
まだ三分の一ほどしか読んでいないけれど、ところどころに笑いどころが仕込まれていてサービス精神いっぱい。
ふだんブログばかり読んでいると「となりの内田先生」という親しみやすさを感じるけれど、「本当に学者なのだ」と認識を改めることしきりだ。
ネットで仕入れた半端知識だらけの私にとって、「どうすればこんな情報を入手できるのか見当がつかない」情報のインパクトはやはり大きい。
最近は、「原理主義」と呼んでしまえばあらゆるものが無効化されると思い込んでいる人が多いようだ。
同じように、「幻想」と呼んでしまえばあらゆるものが無効化される時代というものがあったように感じる。
「幻想」と名指すことで出現するのはあくまでも「幻想的側面」だけであって、それで「物質的側面」や「機能的側面」が消失してしまうわけではない。
それはごくごく基本的な事項のように思われるのだけれど、その点を無視して「勝利」ばかり追い求める人が世の中には多いようだ。
きっと彼らは、あらゆる幻想を捨て去ろうとしたことがないのだろう。
さて、そろそろ子供たちに会いに行くかな。