王子からの初更新

王子に引っ越して早九日。
まだそれしか経っていないのか、と思うほどに新しい部屋での生活に身体は馴染んでいる。
インターネットは日曜日に無事開通。
結果的に一週間ほどインターネットから離れていたことになる。
NBonlineのメールマガジンや、日々巡回していたブログやサイトの更新も溜まりに溜まって、それを読み込むのに時間がいくらあっても足りない。
毎日3〜4時間はインターネットに費やしていたのだから、当然といえば当然か。
テレビはほとんど観ない生活で新聞も新居では取っていないから、インターネットがなければあっという間に世の中で何が起こっているかわからなくなりそうだ。
現に亀田と内藤の世界戦があったのもまったく知らなかった。
それでも一切不安を感じないのは、私がどこかで、明日もまた昨日のようであることを信じているからなのだろうか。
そういえば、事業仕分けの様子も映像では観ていない。
観れば不愉快になるのは目に見えている。
その映像が繰り返し放送されたのは、事業を仕分けする「正義」の政治家と「悪」の官僚機構という構図を国民にアピールする目的をもってメディアに公開した政府の意図と、わかりやすいカタルシスを視聴者に提供するメディア側の意図が合致した結果なのだろう。
赤字国債を大量発行しなければ実現不可能な政策をマニフェストに掲げた多数の政党があり、できるはずはないけれど実現したら「おいしい」と思って無責任に投票した国民がおり、マニフェストを朴訥に遵守して政策が組み上げられ(マニフェストを撤回すれば「うそつき」と詰りマニフェストを遵守すれば「マニフェスト原理主義」と詰るメディアの語法は不敗である。)、結果来年度予算要求額は膨れ上がる。
「けれど政治家たちは予算額を抑えるためにこれほど努力をしたのだ。」それが事業仕分け映像の伝えんとするところで、そんな茶番に喝采を送る国民たちの一人で私もあるわけだ。
虫唾が走る。


はて、先日「飛鳥山公園の美しい紅葉を眺めながら、気持ちのよいエントリを書きます」と書いた私はどこに行ったかな。