本を読む日

言葉が出てこない。
「筆舌に尽くしがたい」という表現は、私にとって「敗北宣言」である。
だから、絶対に使うまいと心に決めていた。
だが、今回この本を語るにあたって、私はこれ以外の言葉を思いつかない。
現代思想のパフォーマンス』。
内田先生は、私と出会う以前から私に向けて文章を書いていた。
内田先生ご本人がどう仰ろうと、これだけは間違いのない事実である。
私の部屋のテーブルの上には『困難な自由』が置かれていて、まだ手を付けていない。
どうしよう。
読むのが怖い。