日記ばっかり

十一月に入ったら小説を書き始めようと思っていたのに、気付いたら二日が過ぎようとしている。
書き終えて投稿してしまえばいずれ後悔は残るのだろうけれど、この間書いたものよりは後悔を少なくできれば、多少は上達した実感が得られるかもしれない。
そろそろまた書くかな。
今日はなんとなく日記を書くことにする。
月曜日は十一時ごろに起きて、食事を取ろうと思ったらパンの買い置きがなかったものだから、シャワーを浴びて昼から外食する。
ドトールにもすきやにもマックにも入りたくなかったので、普段はあまり歩かない駅から北東方向の道路沿いでお店を物色。
手ごろな中華料理屋を見つけて、そこに入る。
店頭のディスプレイで目をつけていたのは「日替わりA 海鮮のチリソース炒め定食」だったのだが、入り口の自動ドアのそばに「期間限定 丼フェア 480円!」という垂れ幕を見つけて即座に予定変更。
店内に入ってお冷を持ってきたお姉さんに中華丼を注文すると、
「小さな中華丼?それとも大きな中華丼?」
と質問されて、よく意味がわからなかったので、
「えーと、もしかして、普通の中華丼と、480円の中華丼は違うんですか?」
と確認すると、
「はい、わかりました。」
とお姉さんはかみ合わない会話を終えて別の席に去っていった。
厨房に戻ろうとするお姉さんに
「すいません、じゃ、日替わりのAで。」
と注文してタバコに火をつけると、一分も経たないうちに料理が運ばれてきた。
中華丼だ。
たぶん「小さめ」のものなのだろうけど、これなら十分空腹を満たせそうだ。
ま、いいや。
と思いながらぱくぱく食べる。
ふと猛烈な不安に襲われて、「あの、日替わりAは注文したことになってませんよね?」と確認すると、お姉さんは「えー、もうすぐ出るよ」と言って不満顔をする。
慌てて「無理無理、これで十分だよ。持ってこないで。」と言うと、お姉さんはもうほとんど料理が揃いかけていたお盆の置かれた厨房のカウンター越しに、料理人に事情を説明していた。
あぶないあぶない。
テーブルに備え付けられていたメニューを見ると、ここにも丼フェアの案内が入っている。
「ボリューム満点!」
と片隅に書かれている。
ボリューム満点の小さな丼。
うーん。
エビもホタテもきくらげもはいったおいしい中華丼だったんですけどね。
帰宅して、山形浩生のサイトで見かけた「アイアンマウンテン報告」の続きを読む。
まだ20ページくらいしか読んでいないけれど、もしかすると、これは『スカイ・クロラ』の元ネタかもしれない。
夕方から仕事に出かける。
夜中王子に帰ってきて、東武ストアで買い物。
晩ご飯、牛丼で済ませちゃおうかな、と思って、念のため奥さんに電話する。
と、ついさっき帰宅したばかりで、食事を終えるどころか仕事を持ち帰っていてまだ時間が掛かりそう、という涙の報告を受ける。
すきやで二人分テイクアウト。
すこし寄り道して、セブンイレブンでマヨネーズとパンを買う。
帰宅してから、冷奴と水菜のサラダ、それに卵を二人分用意して、夕食。
寝る前に30分ほど『センチメンタル・ジャーニー』を観る。
火曜日は9時過ぎに起きた。
コーヒーを淹れたり、パンを食べたり、昼頃昨日買ったパンを食べたりしながらネットを見る。
あ、今日は洗濯もしたな。
四時ごろから準備を始めて、仕事へ。
自分の非を認める、というのはそれほど難しいことなのだろうか。
高すぎるプライドが高い成績に結実することはよくあることだけれど、高い成績を取れればうまく渡れる世の中でもない。
日本人て、とりあえず事を納めるために事実上の責任はなくとも謝ってみせるひとたちの集まりだと僕は思っていたんだけど。
帰ってきてから、週末の鍋で残った鶏の手羽もとの骨で取ったスープで炊いた雑炊を食べて、日記を書いて、これから寝ます。