大江健三郎/奇妙な仕事/死者の奢り/他人の足

【読書メモ】大江健三郎自薦短篇を読んでいます。「奇妙な仕事」では犬殺しを、「死者の奢り」では死体運びのアルバイトを描いていて、まず死に取り憑かれることから大江健三郎は小説家としての仕事を始めていることがよく分かります。 >「僕は希望を持って…

谷崎潤一郎/細雪

【読書メモ】はい、それでは「細雪」の話を始めましょうか。ざっとあらすじを書いておくと、蒔岡家には鶴子、幸子、雪子、妙子の四姉妹があり、豪奢を好んだ父はすでに他界。長女鶴子は婿養子に辰雄を迎え本家を、次女幸子は貞之助を迎え分家を成している。…

さよならジッド

さて、翌日。 「一粒の〜」を読んでいる最中は堀口大學の訳にも問題があるのかと思っていました。堀口訳のランボー、と言えば先行世代で完全に神話化された存在でしたから、それも結局虚構に過ぎなかったのか、と。今ではそんな神話になった人々のことすら知…

更新再開。谷崎からジッドへ。

唐突ですが、またネット上であれこれと書き散らすことにしました。 自分でも「どこまで続くんかなあ」と半信半疑ですが、ま、やってみようと思います。しばらーく前にも似たような決意をしてたりします……とほ。 まずはツイッターでの独り言からどうぞ。 とり…

ちいさなうごくものたち

名前はまだない 三秒後に尻尾をつかまれ引き戻される

はや二ヶ月

ごく平均的な昼食 まぶしい 久しぶりに店で 落ち着く〜 ベトナムの歴史や文化にとんと詳しくなりません。 うう、せっかくベトナムにいるのに。

ある日のばんごはん

海鮮炒飯と揚げ春巻。食べかけでごめんよ

ホーチミンの夜

中心部にある船着き場の近くで 今度撮るときは船の上から 移動中に撮ったらアクションペインティングみたい

ばんごはん

たっぷり二人分の海鮮鍋。スープは酸辣湯ですなこれは

氷屋

ごくごく当たり前にあるんです

水上住宅

雨季が近い

バルコニーで空を見上げたらあった

再引越し

引っ越した先がろくでもないホテルだったので、即再引越し。 今度のホテルもディストリクト7。(と思ったらディストリクト8だった……いや、大したことじゃないんだろうけど。) 執筆環境、整いすぎた……。 バルコニーからの風景。ホーチミンの街は基本的にレ…

近所のカフェ

ホテルのwi-fiが利用できず、日中はずっとカフェにいます。 レバンルオン通りのCafe 538で。スケベ面のひとが写ってる。 看板娘。この子には筆談でフラれるという珍しい経験をしました。

癒されスポット

新しいホテルから三十分くらいの場所。また撮ってる。 自然に癒される、というより、街並みから遠ざかった効果のほうが大きいかも。 近くでグラビア撮影なんかもしてました。

引っ越し

荷物を抱えてタクシーに。スードックからディストリクト7へ

バインミー屋台

朝はほとんどここ。このおばちゃん、凄腕です(主に客引きの点で)

乾季のスコール

ベトナムに来てから初めての雨

凧売り

開発予定の更地でよく子供が凧を揚げている

いつもの風景

信号のある横断歩道なんて気の利いたものはない

お供え

送っているのか、迎えているのか

事件発生

ごーん(いろんな意味で。)執筆用のスタンドアローンPCが盗まれちまいました。 もーやけのやんぱちでやんす。

ベトナムばんごはん

んごーん(おいしい、という意味のベトナム語らしいぞ)

通過待ち

遮断機の代わりに係員が門を開け閉めする

散歩途中

工場制手工業、発見

到着

翌日、ホテルから15分ほどの川べりで

ベトナム行

上海の浦東空港で乗継

「玉藻」最終話

次の日、『玉藻』の記録撮影のためにやってきたのは、真っ黒なサングラスの怪しげな男だった。ぼくとマコ姉は二人揃って玄関でその男を出迎え、マコ姉はあいさつと、ぼくら二人分の自己紹介を済ませると、じゃあ、撮影はどちらでなさいますか、と尋ねた。 す…

「玉藻」14

「ただいまー。」 という声がどこかから聞こえて、どやどやといくつかの足音が聞こえた。 パチッ、という照明のスイッチの音がして、途端にシホの甲高い声が響いた。 「うわあおう、二人とも、いつの間にそんな関係になってたのよお。」 すぐさま京子伯母さ…

「玉藻」13

「触らないでよ、ぼくの本に。」 マコ姉はさっきの出来事なんて覚えてないみたいに、いつもの調子で答えた。 「いーじゃん。どーせあんた読めやしないんだから。」 この一言で、またぼくの理性は決壊してしまった。 「いいから返せよ。勉強してすぐに読める…